脱穀の大変さに思い知った私は、その次に来る作業によりさらに打ちのめされることになったのです。
次の作業はもみすり。採れたイネの籾殻をはずすのです。機械でやれば簡単に済む作業なのでしょうが、手動の場合はすりこ木とすり鉢を使います。押さえる人手のなさに、小さなすり鉢とゴルフボールで代用しての作業となりました。
実は手を使って作業をする場合に、力を使って手を動かすと上手く行かないのです。
腕の繋がっている体の中心部を使って作業をすると力が効率的に手に伝わります。ですから私は骨盤から動かしながらもみすりを進めていきました。
しかしすり鉢を使ったこの作業は想像を絶する大変さ。籾殻が外れたお米と皮を被ったお米が混ざりあってしまい、それでも強行すると皮のはずれたお米が割れてしまうのです。
困った私は一つ一つピンセットで皮の取れた粒だけをよけていくことにしました。
結局はアナログなやり方のほうが早いことがあるのだ、と痛いほど感じました。
ほんの少量のお米なのに丸一日かかってしまい、最後にはくたくたになりました。ゴルフボールの印字はお米ですれてなくなっていました。
お米を食べるということを考え出した人は一体どうやってこんな面倒な作業を思い付いたのだろう、と感服したのでした。そしてこれ以来私は、お米を残すということは全く出来なくなりました。
ところで、このバケツ水田からどれ位の収穫があったと思います?
ミニチュアタッパーのほんの半分、たったの15ccですよ、本当にご飯を発見した先人は偉大です!