フェルデンクライスメソッド

浮遊肋骨と旧軽銀座のミッフィー

浮遊肋骨と旧軽銀座のミッフィー

旧軽銀座には最近キャラクターもののお店が増えてきています。コロナ以来、旧軽銀座らしいおしゃれな服屋が沢山撤退し私が好きだったファンシーな通りの雰囲気は無くなりつつあり、代わりに入ってきたのがキャラもののお店。どんぐり共和国、スヌーピ―ヴィレッジ、ピーターラビットの店、ミッフィー森のキッチン。これらのキャラものは、中国人に人気で、ハイシーズンには中国人観光客が店の前で写真を撮っている光景が度々見られます。
その昔ファンシー一筋な旧軽銀座が好きだった私は相当残念に思ったものですが、段々これらのキャラものを見るのが楽しみになってきました。

ミッフィー森のキッチンにはミッフィーあんパンが売られています。その真横にあんパンと同じ形をしたポシェットが売られていたのですが、あんパンと同じテクスチャのそのポシェットは物凄い人気で、昨年一年間売り切れ状態でした。売り切れとなると段々手に入れたくなってしまい、何度もその店に顔を出してはアンパンポシェットの入荷のタイミングを待ちましたが、とうとう昨年はお目にかかれなかったのです。ことしの春やっと念願のあんぱんポシェットをゲット、大の大人なのに嬉しくて暫くそばに置いて過ごしました。

ポシェットの中に何か入れようとチャックを開いたところ、ウサギの中身は中綿でパンパン。何も入るスキがありません。
仕方ないので枕元に置いて楽しむことにしました。このパンパンなウサギを見ているうちに、我が家で飼っていたウサギを思い出しました。
我が家では一時メスのウサギを飼っていたことがあります。ピーターラビット種で、赤ちゃんの時に我が家にやってきました。赤ちゃんのうちは手に乗るくらい小さかったのですが大人になると結構な大きさに育った上、ジャンプ力があり階上まで跳ねて行ってしまいます。階段を降りることが出来ないので誰かが迎えに行って下ろしてあげなければなりません。しかもほっておくと何でも噛んでしまうので、電化製品のコードを嚙まないかとはらはら。彼女を飼っている間はずっと家の中に危険な存在がある感じがして落ち着きませんでした。

このうさぎ、家の中ではもてあまして、とうとう屋外にウサギ小屋を建てました。すると彼女は外へ逃げようと小屋の入り口に穴を掘り始めました。そしてある日ほんの小さな隙間なのに作った穴から飛び出して外を走り回っていたのです。どうやってこんな薄い隙間から逃げられたのか、体の構造にかなりの柔軟性があるのではないか、とうさぎの骨格図を調べてみました。するとウサギの肋骨の下4~5本が浮遊肋骨になっていたのです。そうか、これで彼女の体には人間の持ちえない柔軟性があったのか、と納得したのでした。

人の体には左右に12本ずつ肋骨があります。この肋骨は背骨と胸骨をつないで、肺と心臓を守っているのですが、下の二本の肋骨は浮遊肋骨といって後ろは背骨に繋がっていますが前は胸骨につながっていないのです。私がフェルデンクライスを習い始めたてで、体の構造を知らなかった頃、初めてこの事実を知ったときには信じられない気持ちがして何度も自分の浮遊肋骨を触ってみました。こんなに中途半端な状態では折れてしまうのではないか、とも思いました。
でも、私の浮遊肋骨はいつもしっかりとそこにあり続けました・・・。

人は二足歩行をするため、体の上下が左右に回転する必要があります。もし浮遊肋骨がなければ上半身の回転や側屈がうまくできなくなるのだそうです。浮遊肋骨のお陰で快適な生活の営みができているのですね。