早、雪の降る季節になりました・・・。
私が学生時代に取り組んでいた競技スキー。降雪の声を聞くと始まるスキー合宿では、白銀の世界の中ひたすら雪の上を滑ります。コーチが張ったコースを滑り、きたる試合に向け練習に精を出すのです。このコースを滑るのが恐怖なんです。以前にも書いた通り、何人もが同じコースを滑るポールの脇に溝が掘れていくからです。ただでさえ高速で走るスキーの板が、溝に入ると加速し、体は振られます。遠心力が働いてしまうからです。
遠心力がなぜ私の中で恐怖心になったのか、今冷静に考えると、溝に入ることで急に増えた景色の情報を、頭の中で処理しきれなくなっていたような感じがするのです。
ゆったり滑っている時には楽しく滑れていたのに・・・。
フェルデンクライスのレッスンでは、大して動いていないのに、沢山の休憩を取ります。なぜ、こんなに休憩を取るのか、と疑問に思われる方もいるかもしれません。フェルデンクライスのレッスンでは動きを繰り返すごとに脳に色々な情報が入ってきます。
その情報を整理する時間が脳に必要なのです。ご自身では脳に情報が入った、という自覚は感じられないかもしれませんが、脳は意識することなく沢山の事を感じているのです。ですから、休憩を取ることで脳に伝わったことを整理して次の動作を受け入れる為の準備をしているわけです。
前述のスキーの溝に対して一言書かせていただくと、脳の中が整理されてから次の溝が現れる、くらいのスピード感であれば良かったのになあと思います。でも、全く問題なくスイスイと滑っておられる先輩方や同僚もいらっしゃいましたから、きっと対処しきれないほどのスピード感に対して体の準備が整っている方もいれば、私のように余裕を持って準備したい人もいるということなのだろうなあと今では思っています。