フェルデンクライスメソッド

6つめの腰椎

6つ目の腰椎

人の背骨には上から頸椎、胸椎、腰椎、仙骨、尾骨があり、頸椎は7つ、胸椎は12個、腰椎は5つあります。


私は自分の体ももちろんその構成で成り立っているとずっと思っていました。
しかし私の腰は何だか人より後ろにそっていて、下部が後ろに突き出ているような気がしていて、それはきっと腰の形の特徴なのだろうと思っていました。

所が数年前整形でレントゲンを撮ってもらう機会があり、そこで言われたのは、な、なんと私の腰椎は6つあるということでした。驚きです!!
そしてそのころまだ若かった私はその影響についてを考える必要もなかったのです・・・。

しかし、あれは40台の後半だったか、突然ぎっくり腰をやってしまいました。
お初だったので加減がわからず、ぎりぎりまで動いてしまい疲れをため込んで一気にバキっ。歩くどころか立つこともできませんでした。
その後、何回このぎっくり腰を繰り返したか知れません。あんまり繰り返すので接骨院の先生に聞いた所、私の腰の骨の数が多いことが原因、と言われなるほど~と納得。腰が普通より長ければそれだけ負担がかかる構造になっていたわけです。

そんなわけで、フェルデンクライスのレッスンで私は生徒さんにぎっくり腰にならないようにと色々お教えしていますが、そんな教師が真っ先にぎっくり腰になってしまう理由をこの一つ多い腰椎のせいにすることにしていつも背骨の構造をお話しする格好の題材にしているのです。
ぎっくり腰で教室に向かい生徒さんに先生、大丈夫ですか~?などとお声を掛けて頂きフェルデンクライスのマットを私の代わりに運んでいただいたりしながら照れ笑いの日を何日送ったことでしょうか・・・う、情けない、と思いつつも、生徒さんの暖かい思いやりには感謝の念が堪えない今日この頃です。