フェルデンクライスメソッド

レッスンの感覚と現実とのギャップ

体への感覚に注意を向けていくフェルデンクライスのレッスン。終了後に立ち上がるとまるで別人!ということがよくあります。

体が軽い、歩きやすい、安定感、足が根のように感じる、骨盤がしっかりした、呼吸が入るように。

などなど同じレッスンでも皆さん感じ方は様々。
私自身もう20年近くフェルデンクライスのレッスンを続けていますが、そのたびに立つ前のワクワク感があり、ああやっぱり。とか、これかああ!などと思いながら立ち上がり続けてきました。

先日フェルデンクライスとしては珍しい床を押すレッスンをやってみました。すると、生徒さんたちの感想が様々だったのです。
手足が邪魔だった、と感じた方がありました。ユニークです!重心が後ろにいった、という方もありました。
他には、最後に安定感があり、足が橋げたのようだった。とか、足で鉄のように床をつきさしているようだった、とか目がすっきりした、足裏のアーチを感じた、等々皆さんの感想は多種様々でした。
フェルデンクライスを教えて13年。こんなにヴァリエーションに富んだ感想は初めてで私自身大きな気づきになりました。

レッスン中、私自身がこのレッスンを受けた時の感想を懐かしく思い出しました。私はその当時フェルデンクライスのレッスンを受けると動かした側が軽くなったり長くなったり膨らんだりする感覚を得ることが多かったのです。片側を動かした後一度立ち上ったその時のレッスン。立ち上がる前、私はきっと今までと同じような感覚で立ち上がるのだろうな、と勝手に想像していました。
ところが、です。立ち上がった途端に感じたのはそちら側がどっしり沈むように安定しているという感覚だったのです。

フェルデンクライスのレッスンを受けると立ち上がる時が楽しみ、という方が多いです。中には立ち上がった途端に想像を逸する感覚を得て思い切り笑顔になる方もいらっしゃいます。
立ち上がるたびに別人になれるフェルデンクライス。私はこの、レッスン前と後で別世界を楽しめるレッスンをこよなく愛してやまないのです・・・。