フェルデンクライスメソッド

座る姿勢

座る姿勢

長時間座った後、腰がぎしぎししたり痛んだ経験のある方は沢山いらっしゃるでしょう。私などは怪我をしているせいか数時間座った後は体が椅子の形のまま動かなくなることがあり、座る作業には工夫が必要です。

本来人の体は立つように出来ています。それは太古の昔狩猟をして暮らしていたころから、立つことが人の活動の中心だったからです。椅子に座る文化は後付け。ですから人間の体は椅子に座るようにはできていません。
背骨に見られるS字のカーブ。あれは立って活動し、足からのショックを吸収するようあの形になっているのです。このように立つ為に出来ている体を曲げてずっと座って過ごせば必ずどこかに負担がかかります。座ることでS字のカーブの一部が逆向きになってしまうからです。
添付の写真の姿勢は数分で止めていただきたいなあ、と私は思います。(笑い)

ですから長く座るお仕事の方には作業中に注意が必要です。やはり30分に一度くらいは立って体をほぐさなければなりません。
ですが集中しがちなデスクワーク。ついついやりすぎてしまう方のほうが多いのも確かです。そんな方は立ってPC作業をする、などの案はいかがでしょうか。高めの作業台にPCを置いて高めの椅子に座り、数十分したら今度は立って作業をするのです。
最近では上下動する机を導入しているオフィスも見かけますよね。そんな机のない方は、机にボードを数枚敷いてPCを置き、高さを調整するという代案はいかがでしょうか。

かくいう私もついつい普通の机に向かって文章を書き始めてから1時間たってしまいました・・・。さ、早く体をほぐさなくては!と自らに言い聞かせているところです。