フェルデンクライスメソッド

規則正しい生活

皆さん、どんなお正月を迎えられましたか。もう両親が一人も残っていない我が家は比較的静かなお正月でした。
ところで、年末年始の休みに入ると突然体調を崩してせっかくのお節やご馳走を食べ損ねた方はいらっしゃいませんか。

数年前の事、我が家では家族の半分が年末から突然体調を崩し、奮発して頼んだフランス料理屋のお節を娘と私二人で頑張って食べた記憶があります。
休み直前に多忙を極めた主人と息子は、休みに入った途端仕事から解放され自由生活。生活パターンがすっかり変わってしまいました。その途端に酷い下痢と腹痛になり、今度は寝込んでしまったのです。私は正月から空いている薬局を探し回って胃腸障害の漢方を買いに走る有様。お節の外注はその年で止めました。

休暇に入った途端に体調を崩すには理由があります。規則正しさが抜けてしまうということです。規則正しい生活は元気の秘訣。なぜでしょうか。

人は自律神経の入れ替えで暮らしています。自律神経とは、よく聞く言葉ですが、どんな働きをする神経かご存じでしょうか?
自律神経は交感神経と副交感神経とでできています。朝起きると交感神経が段々働くようになり優位になっていきます。
人はこれで仕事をしたりメールを打ったり電話をかけたりできるのです。お昼が過ぎると段々副交感神経が優位になりまったりとしてきます。
そして、夜はこの副交感神経が最高に優位になるから眠ることが出来るのです。

この神経のバランスのタイミングはそれぞれの方の状況によって多少の違いがあるように思います。
ざっくりとした話ですが忙しいなら忙しいなりに体が慣れている生活ができていれば突然お腹の調子を崩してしまったりすることは少ないはずなのです。ですから主人と息子は忙しすぎる生活でもバランスを取っていた神経が急激にゆとりの生活になり、大きくバランスを崩したのではないか、と私は今でも思っています。

不規則な生活を余儀なくされている方はどうしたら良いのでしょうか。これもざっくりとですが、私は時々呼吸が入っているかを観察してみると良いのではないかと思います。
現代人は交感神経を上げ過ぎている方がとても多いのです。特に東京に住む方には気づかずに神経を高ぶらせている方が多いのです。
交感神経が高くなるべき時間にでも呼吸を入れて副交感神経を上げてきて丁度良いくらいなのではないか、と私は思います。

今年は静かな正月とお話しましたが実は主人と私二人してインフルエンザにかかり熱を出して寝込んでしまいました。静かなはずです。
作った料理が余らないか、次の生協の配達前に冷蔵庫がどれくらいあくか、と今やきもきしているところです。