フェルデンクライスメソッド

足指のレッスン

足指のレッスン

皆さんは、足指を触ったことありますか。爪を切る時くらいしか、足指を触ることはないですよね。

フェルデンクライスには、足指のレッスンがあります。先日、このレッスンをやってみました。レッスン自体は足指を一本ずつ触っていく単純なレッスンで、生徒さんが飽きてしまわないかなあ、とも思いましたが、無事に終わり、感想をお聞きしたところ・・・

足がブッダの足みたいにしっかりと床を捉えていた。
背中が広がった感じがした。
足がひれみたいにぴったりと床についているのを感じた。
前進が快適だった。
床を柔らかく感じた。海水の引いた砂浜を歩いている感じだった。
腕も気持ちが良かった。

とこんな感じで、一つのレッスンから生まれた感想とは思えないほど多岐にわたっていたのです。

私が養成時代に同じレッスンをしたあと、同僚と感想を言い合った時には、同僚は足にかんじきを履いているように感じた、と話していました。私はその時、足がぴたっぴたっと床に吸い付くように感じた、と話したように記憶しています。

実はこのレッスンを生徒さんにする前に自分でやってみた時、立ち上がる前に私は養成時代に私が持ったような感覚を得ると想像して立ち上がったのです。ですがその時私が感じたのは全く違った感覚でした。一歩歩くごとにかかとが床にごん、ごん、と音を立てて当たるのを感じたのです。

レッスンで感じることは人それぞれ。そして、時が変われば又それぞれなのだ、と感じています。足指を触るということは普段の生活の中ですることのない動作。それをあえてやってみると普段の生活で感じないことを感じます。
フェルデンクライスは普段やらない動作をあえてやってみて、感じることを学んでいきます。だからフェルデンクライスは面白い!!